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NEAR - Martine StigPublished by Fw: Books (NL)https://www.iack.online/collections/all-items/products/near-by-martine-stig The Humanness of Our Lonely Selves - Awoiska van der MolenPublished by Fw: Books (NL)https://www.iack.online/collections/all-items/products/the-humanness-of-our-lonely-selves-by-awoiska-van-der-molen Thinking like an Island - Gabriele Chiapparini + Camilla MarresePublished by Overlapse (UK)https://www.iack.online/collections/all-items/products/thinking-like-an-island-by-gabriele-chiapparini-camilla-marrese Incomplete Encyclopedia of Touch - Erik Kessels, Karel de Mulder and...
もうあと数時間もすると、2025年も終わります。 皆さんにとってはどのような一年でしたか? 店主は個人としてもIACKとしても、「外に出向く」ことを目標に動いていたため、IACK店頭での展示企画本数は例年より若干少なくなりました。しかしその分、より多くの方に直接本を届けられたのではないかと思います。 作品集に関しては、取り扱いの有無に関わらず、今年も多くの写真集を手に取りました。ブックフェアにも例年以上に出向いたので、累計で何冊に目を通し、手に取ったのかはまったく分かりません。 では今年も簡単にではありますが、IACKに入荷した本の中で特に印象に残った写真集を振り返りながらご紹介します。 DistributionDaniel SheaPublished by MACK ダニエル・シェアと MACK。2010年代の写真シーンを代表する写真家と出版社による本書は、時代の節目を感じさせる見事な一冊でした。 本作は、「森を撮るとはどういうことか」という問いを起点に制作された作品であり、断片的な写真、あるいは全体を写したとしても、物事の一部しか語り得ないという写真メディアの性質を受け入れた上で、現代アメリカの都市像に迫ります。 統計的に「最もアメリカ的」とされる女性のポートレートで幕を開け、断片的な都市のイメージ、静物、グリッド状のレイアウト、コラージュなど、写真集表現におけるあらゆる技法が駆使されています。写真の強度だけを見れば、もっと薄い造本でも成立するでしょう。しかし、執拗な反復やシークエンスによって、鑑賞に時間をかけること自体が重要になっており、そのためにこの仕様に落ち着いたのだと感じます。 現代における写真、イメージ、印刷物、生成画像、そしてリアリティーとは何か。最後に収録された小説も本作に一層の深みを与えています。年内にレビューを書く予定でしたが間に合わず……1月には改めて記事をまとめるつもりです。まだお持ちでない方には、今年、そして一時代の総括として、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。 通販ページはこちらhttps://www.iack.online/products/distribution-by-daniel-shea?_pos=50&_sid=69e3c36a3&_ss=r Vertical ShiftMarte AasPublished by Multipress 今月、店頭ではノルウェー人写真家リーナ・バーマ・ロッケンと、写真家/映像作家のマルタ・オースによる展覧会を開催しました。ふたりは作家活動と並行して Multipress というアーティストラン出版社を運営しており、本作も自らのレーベルから出版されています。実は Multipress は、IACK を立ち上げた8年前に最初にコンタクトした出版社でもあります。そのきっかけは、当時店主が参加していたアーティストブックのグループ展で、同じく展示されていたオースさんのアーティストブックでした。 振り返ってみると、これまでオースさんの作品は、映像作品のキャプチャであったり、映像とセットであったりと、写真が全面的に主役になることは少なかった印象があります。本作は明確に「写真作品」として制作されており、彼女の高い写真技術と個性が際立っています。アーカイブ写真を素材として扱うバティア・スーターの作品を想起させるように、場所性や時代性を示す要素を排除した写真は、アーカイブのようでありながら強い作家性を感じさせます。 写真の上下左右をあえてばらばらの向きで収録するレイアウトは、一枚の写真に対する固定的な読解を拒んでおり、視覚的な驚きとともに、写真を読む面白さの原点にも立ち返らされます。ブルーのゴムバンドで綴じた装丁も良い佇まいです。 通販ページはこちらhttps://www.iack.online/products/vertical-shift-by-marte-aas?_pos=34&_sid=69e3c36a3&_ss=r ODaniel Reuter and Umihara ChikaraPublished by Roma Publications / Arts Council Luxembourg 今年開催された大阪・関西万博。ルクセンブルク館では、プログラムの一環として、ルクセンブルク出身の写真家ダニエル・ロイターと、日本人写真家・海原力による展覧会が行われました。本書は、その展覧会に合わせて、オランダの Roma Publications から刊行された写真集です。 一枚一枚の写真に派手さはありませんが、それこそがふたりが見た均質的な湾岸地域の風景であり、その均質さを表現するために、撮影における取捨選択が徹底されています。何より本書を特徴づけているのが、同じ写真をモノクロとカラーで反復させるブックデザインでしょう。本という形式だからこそ成立する写真表現であり、さすが Roma Publications と言わずにはいられない手腕です。ランドスケープ写真集の可能性を切り拓く、見事な一冊だと思いました。...
I Am The Only Woman There by Bertien van Manen
¥7,040
オランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネンによる作品集。 ドキュメンタリー写真家に転向する決意をした1975年、ファン・マネンはイギリス人批評家のジョン・バージャーの著作、『第七の男:ヨーロッパの移民労働者』を手に取った。本書はヨーロッパの移民労働者の生活を取材したノンフィクションだが、男性2名による取材ではイスラム教徒の女性たちを記録することができなかった。ファン・マネンはこれこそ自らが取り組むべきテーマだと感じ、『Vrouwen te Gast』シリーズの制作に取り組む。ファン・マネンはトルコ、イタリア、スペイン、モロッコ、ユーゴスラビア、チュニジア、ポルトガル、ギリシャから来た労働移民の妻や女性労働移民たちが家庭、仕事、パーティー、余暇活動など、異国の文化の中で必死に生き抜く姿を撮影した。本作はのちに、アムステルダムのフェミニスト出版社「サラ」から、ファン・マネン初の写真集として出版され、現地で女性移民向けのオランダ語講座の開講や、彼女らと近隣住民たちとの交流を生み出すきっかけを生んだ。 2024年、ファン・マネンは自身の写真とテキストを見つめ直し、彼女のアーカイブから新たに発見された写真と新しいテキストを追加することで、本作『I Am The Only Woman There 』を完成させた。 - Title: I am the only woman thereArtist: Bertien van ManenFw: Books, 2024Linen hardcover229 x 174 mm160 pagesText in EnglishFirst editionISBN: 9789083451008¥7,040 -
¥9,000
オランダ人写真家、ベルティアン・ファン・マネンによる作品集。国営鉱山の技師の父を持つファン・マネンは、旧オランダ炭鉱地帯東部の中心地であるヘールレンで育った。本書は、1990年代後半までファン・マネン作品の中で繰り返し登場するテーマである、鉱山コミュニティの生活に焦点を当てている。本書に収録された写真は、ヨークシャーのウェイクフィールドとニュー・シャールストン(イギリス、1970年代)、モスト(チェコ、1980年代)、アパラチア山脈(アメリカ、1980〜1990年代)、シベリアのアパナス(ロシア、1990年代)で撮影されている。ステレオタイプな炭鉱における厳しい生活を描き出すのではなく、ファン・マネンはプールで遊ぶ母と娘、テレビの前にいる子供たち、台所のテーブルに座っている家族、バスに乗っている鉱山労働者など、炭鉱街に暮らす人々の人間性や家庭で起きていることをありのままに撮影した。本書は、2023年4月18日から10月1日にかけて、オランダのSCHUNCK美術館で開催されたファン・マネンの個展に合わせて刊行された。-Title: GluckaufArtist: Bertien van ManenFw:Books/Schunck, 2023Hardcover293 x 243 mm168 pagesText in EnglishFirst editionISBN: 9789083285849 ¥9,000 -
¥6,600
オランダ人アーティスト、マルティーヌ・スティグによる写真集。 改良されたフルスペクトルカメラとバンドパスフィルターのセットを使い、スティグは近赤外線と紫外線─人間には知覚できないが、コウモリやハチや機械には見える波長で身近な環境を探索する。通常光の色(人間が知覚する色)を画像に移すために使用されるカメラのホワイトバランス機能は、この機材では設計通りには使用できない。異質な色彩は、標準や規範の欠如を際立たせ、我々の見ている世界とはわずかに異なる現実世界を捉えている。 アヴォイスカ・ファン・デル・モーレンの新作をはじめとして、本年度特に多くの優れた写真集を出版したオランダの「Fw: Books」より、写真のもつ視覚的力強さを再認識させる新たな名作。 - Title: NEARArtist: Martine StigFw: Books, 2024Double stitched softcover, printed with enhanced colours 165 x 235 mm120 pagesFirst editionISBN: 978-90-834510-1-5¥6,600-
ANK, Another Kind of Need by Marijn Bax
¥8,690
オランダ人写真家、マレイン・バックスによる写真集。 本作は、バックスによる出版物と音声作品から構成されている。本書に収められたすべてのイメージと音は、オランダ・レイスデンハムにあるアンク・ファン・ペスキの庭「ヒースタールスト(Heesterlust)」で採取されたもの。バックスは3年にわたり、この2ヘクタールにおよぶ庭の数多くの小径を歩き続けた。それは細長く伸びる土地で、オランダの泥炭地帯の草原へと約4メートル(13フィート)下っていく。そこで彼女は、観察し、驚き、見つめ、写真を撮り、人の手によって形づくられる営みの音を記録した。歩みを重ねるうちに、彼女はこの魅惑的な庭の奥行きと層に宿る視覚的・身体的・精神的な相互作用、そして「庭をつくる」という行為そのものの必然性をより深く意識するようになった。 オランダを代表するグラフィックデザイナー、リンダ・ファン・ドゥルーセンによるデザイン。アンカットのような異質な造本、ゼロックスコピーのような濃い黒と鮮やかなカラーページが、作品の世界観を際立たせている。 - Title: ANK, Another Kind of NeedArtist: Marijn BaxDesigner: Linda van DeursenPublisher: Fw: Books, 2022Format: SoftcoverSize: 330 x 264 mmPages: 100 pages + 8 postcardsLanguage: DutchEdition: First editionISBN: 978-90-832251-8-0
I on the Road / Weather Camera Self-Portraits by Tatu Gustafsson
¥7,260
フィンランド人アーティスト、タツ・グスタフソンによる写真集。 作者初の出版物となる本書は、ウェザー・カメラで撮影された200枚のセルフポートレートから構成。 2012年にセルフポートレイトの制作を始めたグスタフソンは、代替的な写真制作方法を探しており、従来の写真にまつわる作家性の問題に疑問を投げかけたかった。 フィンランドの交通カメラと気象カメラが12分ごとに写真を撮影し、24時間オンラインで保存していることを知ったグスタフソンは、これらの屋外カメラの前に身を置き、フィンランド全土を旅した。 その結果、孤独の本質を捉えた心に残る画像が生まれた。 グスタフソンは、フィンランド全土に点在する700台以上の路上カメラを活用し、このプロセス特有のコントロールの欠如を受け入れた。 グスタフソンは毎月1週間、車中生活を送りながらフィンランド全土を旅し、自動カメラがとらえたのどかな風景の中で幽霊のような存在となった。 - Title: I on the Road / Weather Camera Self-PortraitsArtist: Tatu GustafssonFw: Books, 2024Softcover230 x 210 mm400 pages Text in EnglishISBN: 978-90-833459-9-4¥7,260 ブックレビュー:気象観測カメラが映し出す自画像 ─ 『I on the Road / Weather Camera Self-Portraits』
Lora Webb Nichols: Heap-O-Livin’
¥11,000
アメリカ・ワイオミング州の写真家であり、日記作家のローラ・ウェッブ・ニコルズ(1883–1962)による写真集。 彼女は生涯にわたり、約24,000点のネガと65年分に及ぶ日記を、アメリカの鉱山と牧畜の町エンキャンプメントで制作・収集した。19世紀後半から20世紀初頭にかけて撮影されたニコルズの写真には、工業や経済的側面に加え、家庭内における少女や女性たちの姿が記録されている。地理的な隔絶、厳しい冬、女性の役割を軽視する父権的な風潮にもかかわらず、地域には女性たちによる強固な共同体が育まれていた。そして家族や友人との訪問や交流を通じて、精神的・情緒的な支え合いが生まれ、いつしか写真を撮る行為も習慣として組み込まれていった。ニコルズは、母や主婦としての役割を果たす女性たちを撮影する一方で、ただ一緒にいることを楽しむ姿も捉えている。すでに完売した前作『Encampment, Wyoming』に続く一冊として出版された。 - Title: Heap-O-Livin’Artist: Lora Webb NicholsEditor: Nicole Jean HillPublisher: Fw: Books, 2025Format: SoftcoverSize: 215 × 280 mmPages: 192Language: EnglishEdition: First editionISBN: 9789083451091 ブックレビュー:歴史資料を超えた写真集へ──Heap-O-Livin': Selections from the Lora Webb Nichols Archive 1899–1962
Ripples in the Pond by Bharat Sikka
¥9,350
インド人写真家、バハラ・シッカによる写真集。 本作は、インド・西ベンガル州コルカタ郊外の町マカルダを題材にした、繊細な探求の記録である。二十を超える静かな池が点在する風景の中で、マカルダは単なる地理的な場所ではなく、時間的・社会文化的な要素が複雑に交錯する場として浮かび上がる。作家はプロセスを重視した写真的アプローチを通じて、記憶と近代性、そしてインフラによるゆるやかな侵食がもたらす暴力の関係性を可視化している。 このプロジェクトは、身体的にも感情的にも「帰郷」という個人的な行為を基盤としており、1980年代のインドのテレビシリーズ『マルグディ物語(Malgudi Days)』を想起させる。それは単なる郷愁的な参照ではなく、半農村的な想像力を読み解くための美的枠組みとして機能している。作品全体に繰り返し登場する池は、象徴的かつ形式的な反射体として、過去と現在、幻想と現実、農村と新たに生まれつつある都市とのあいだにある緊張を映し出す──それは現実の水面であると同時に、見えない時間の流れを静かに映し続ける鏡でもある。 - Title: Ripples in the PondArtist: Bharat SikkaPublisher: Fw: Books, 2025Format: softcover, cahierSize: 260 x 325 mmPages: 152Language: EnglishEdition: First editionISBN: 978-90-835197-6-0 *造本の性質上、本の角にあらかじめヨレや小さな折れがございます。
The Humanness of Our Lonely Selves by Awoiska van der Molen
¥66,000
オランダ人写真家、アヴォイスカ・ファン・デル・モーレンによる写真集。 ファン・デル・モーレンは、日本南部の島々を旅するなかで、本書の起点となる風景に出会った。温暖な気候のため、この地域の住宅は比較的薄い壁でつくられている。しかし夜道を歩いていると、聞こえてくるのはテレビの音や、柔らかな靴下越しの足音、キッチンから漏れる気配、そして単調なエアコンの駆動音ばかりで、激しい口論や大きな笑い声、奔放な物音に出会うことはほとんどなかったという。この経験が、日本を繰り返し訪れながら、なぜこの国の窓がこれほどまでに彼女を惹きつけるのかを探る旅の始まりとなった。 本書において窓は、写真家あるいは鑑賞者と世界とを隔てるスクリーンであると同時に、心理的な内面と外的な現実を隔てる境界としても機能している。私たちは窓越しに向こう側の生活を垣間見ることはできるが、そこに実質的な接触はない。窓は、つながりへの希求と距離に対する安堵、その両方を同時に宿している。ファン・デル・モーレンはそこに、私たちの多くが生のなかで折り合いをつけなければならない実存的な孤独の象徴を見出し、心理的な風景写真として本作を制作した。 絶版希少本。 - Title: The Humanness of Our Lonely SelvesArtist: Awoiska van der MolenPublisher: Fw: Books, 2024Format: Hardcover, leporello with 16-page insertSize: 280 × 220 mmPages: 56Language: EnglishEdition: First editionISBN: 978-90-833459-8-7 Condition: 新品未開封/Mint (shrink-wrapped)