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Book Review: "Dry Eye Dripping Stone" by Line Bøhmer Løkken
「おすすめの一冊はありますか?」─ 接客をしていてよく受ける質問のひとつだ。 仕入れは自身の判断で行っているので、どの本も良い、もしくは良さそうだと思って仕入れている。だから、店頭に並んでいるものはすべておすすめの本ということになる。だけどそれだと答えにならないので、以上を伝えた上で、お客さんの好みから判断して提案したり、新刊や定番タイトルから薦めることが多い。 1 BOOKsの場合、この文章がぼくの代理になるので、そのようなおすすめの仕方はできない。だからこの企画では、より個人的な視点でその都度おすすめしたい一冊を選んでいる。今回は、2017年にIACKを設立してから取り扱っているノルウェーの独立系出版社「Multipress」より、昨年11月に出版されたノルウェー人写真家、リーナ・バーマ・ロッケンの最新刊をご紹介したい。 Spread from the book "Dry Eye Dripping Stone" 数年前のこと、視神経周辺の腫瘍のため、ロッケンの娘は片目の視力を失ってしまった。この出来事をきっかけに、ロッケンは写真家としての自身のあり方を問い直すこととなる。その末に彼女は、写真が有するふたつの視線 ─「光学的な視線」と、「触覚的な視線」について考えるようになった。 前者はレンズや肉眼を通した光学現象としての視線、後者は広義の印刷物として、質感や手触りを伴う視線=イメージを指していると思われる。そして、長きにわたり取り組んできた写真集というメディアで、ロッケンは後者の写真の触覚性を、伝統的な写真の記号論的、視覚的物語と融合させようと試み始めた。 Spread from the book "Dry Eye Dripping Stone" 本書が娘に捧げられた作品であることは、収録された短いあとがきからも知ることができる。娘に宛てたその文章で、あなたはカメラのような存在に変化したのだと、ロッケンは書いている。 彼女の使用するアナログカメラは、モニターを見ながら撮影する昨今のデジタルカメラやスマートフォンとは異なり、撮影者が片目でファインダーを除き、文字通り「一眼」のレンズで捉えた像が定着する。本書に収録された写真は、娘と同じように片目で見た光景であり、読者は多層的に保管されたロッケンの記憶の風景に触れ、その存在を手と目で確かめながら本書を読み進めていく。 Spread from the book "Dry Eye Dripping Stone" 同じく娘を持つ父親として、そして写真家として、当人同士の直接的なコミュニケーションではなく、作品を通して何かを伝えることについて、近年考える機会が増えた。その視点から本作を見たとき、批評性や美しさを超えたところにある、芸術の可能性や意義を強く実感させられる。 ロッケンの作品は年々シンプルに、削ぎ落とされ、研ぎ澄まされている。本書も個人的な出来事を扱いつつも、その困難を包み込むような暖かさと、写真作品としての力強さを持っている。1ページ1ページをそっとめくりながら、噛み締めるように読んでみて欲しい一冊です。 河野幸人(写真家/IACK)2025年1月11日「1BOOKs」に寄せたテキストより。 Title: Dry Eye Dripping Stone Artist: Line Bøhmer LøkkenMultipress, 2024Hardcover215...
OpacitiesLine Bøhmer Løkken & Marte Aas2025年12月6日(土)- 12月28日(日) この度 IACK は、ノルウェー人写真家リーナ・バーマ・ロッケンと、同じくノルウェー人アーティストのマルタ・オースによる展覧会を開催します。 ロッケンとオースは学生時代を共に過ごし、現在はそれぞれが作家としてノルウェーを拠点に国内外で精力的に活動しています。2002年にオースがアンナ=グレタ・トーレスンとともに立ち上げ、2013年にロッケンが加わった独立系出版社 Multipress は、現代のアートブック/写真集出版シーンにおける先駆的存在であり、設立から20年以上を経た現在も「本」というフォーマットでの表現可能性を探求し続けています。 ふたりによる日本初の展覧会となる本展では、2024年に写真集を発表し高い評価を得たロッケンの『Dry Eye Dripping Stone』と、オースの新作『Vertical Shift』が共有するテーマ「霞/不透明さ(Opacities)」に焦点を当てます。ロッケンの作品は「視覚の光学的・触覚的なあり方」を中心に据え、視覚障害の領域にも接続しながら、見ることそのものの身体性を問いかけます。一方、オースの作品は写真を固定された視点から解放しようとする実践です。本展は、この2作を同一空間上に構成するインスタレーションとして展示されます。 会場では作品展示に加え、オースの新刊『Vertical Shift』、そして両者がこれまでに刊行してきた主要作品集も販売いたします。初日は作家も在廊いたしますので、この機会にどうぞご来場ください。 プレスリリース - OpacitiesLine Bøhmer Løkken & Marte Aas会期:2025年12月6日(土)- 12月28日(日)*営業日詳細はこちらのページよりご確認ください。営業時間:平日 10:00-12:00/13:00-16:00、土日祝 11:00-14:00/15:00-18:00会場:IACK入場無料 リーナ・バーマ・ロッケン(Line Bøhmer Løkken)1970年生まれ、写真家。オスロを拠点に活動するロッケンは、建築物、人、物を通して、私たちがどのように異なる場所と関わり、経験するかをテーマとした写真作品を中心に制作を行う。近年では触覚的な視覚の側面を探求し、視線を通して触覚的な読みを得ることを目指すことで、より現象学的な写真へのアプローチに重点を置いている。これまでに「Kunstnerforbundet」、「Galleri BO」、「Opplandia kunstnersenter」、「Kunsthall Oslo」、「Gallery F15」、「Fotogalleriet」、「Henie-Onstad Kunstsenter」、「Galerie für zeitgenössische Kunst」で展覧会を開催。アーティストブックも多数出版しており、また、アーティストが運営する出版社「Multipress」の共同運営者として、プロジェクト「Angle 1-90°」のキュレーションやマネジメントを行っている。 www.linebohmerlokken.com マルタ・オース(Marte Aas)1966年生まれ、写真家・映像作家。オースは、現代のイメージ文化、歴史、技術、そして景観の政治が交差する地点に関心を寄せ、作品では政治的・イデオロギー的物語を支える構造やジェスチャーに焦点を当てる。映画、写真、インスタレーションといった多様な形式を用いて、非線形で層をなす物語として可視化する点に特徴がある。作品の出発点となる素材は、現代または歴史的資料に存在する物語であることが多く、写真実践を基盤にしながらも、メディア研究を通して再構成・加工される。そのため、写真の物質性、記号と表象の関係、写真の表象的価値といったテーマも、彼女の実践において重要な探究対象となっている。ヨーテボリ大学写真学部で学び、ノルウェー国内外で展覧会や上映を多数開催。直近の個展に、2023年オスロ「Atelier Nord」での『It Cannot be Contained』がある。著作に『Marte Aas...
(Signed) Circular Exercises by Line Bøhmer Løkken
¥3,500
*再入荷ノルウェー人写真家、リーナ・バーマ・ロッケン(Line Bøhmer Løkken)による作品集。 本書は、ロッケンが日常的に撮影した「円」に関するイメージを収録。個人的なノートのようでありながら、巧みなシークエンスが読者の想像力を刺激する。 500部限定。作家サインによる入り。Artist Interview: Line Bøhmer Løkken(日本語)https://www.iack.online/pages/artist-interview-line-bohmer-lokken - Title: Circular ExercisesArtist: Line Bøhmer LøkkenMultipress, 2011Softcover, manually sewn200 x 290 mm, 32 pagesLimited edition of 500 copies, signed by the artistISBN 978-82-92224-09-0
(Signed) Angle 4 by Line Bøhmer Løkken
¥2,200
ノルウェーの独立系出版社、Multipressが不定期に発行するジンシリーズ、「Angle」の第4号。本号はリーナ・バーマ・ロッケンの作品、『Kastepåstikka』を収録。小さなフォーマットながらも作家の魅力を存分に味わえる一冊に仕上がっている。 360部限定。作家によるサイン、ナンバリング入り。Artist Interview: Line Bøhmer Løkken(日本語)https://www.iack.online/pages/artist-interview-line-bohmer-lokken - Title: Angle 4Artist: Line Bøhmer LøkkenMultipress, 2014Softcover, saddle stitched200 x 148 mm24 pagesLimited edition of 360 copies, signed and numbered by the artist
Immersed in Stone - Black Ice by Line Bøhmer Løkken
¥5,700
*再入荷ノルウェー人写真家、リーナ・バーマ・ロッケンによる作品集。 ロッケンはノルウェーのヨートゥンヘイム国立公園の人里離れたエリアで数日間ハイキングを行い、山々、岩、雪、そして砂利が混じって黒ずんだ氷河の写真を撮影した。もし景色が写真による美の対象でないとすれば、それは一体何なのだろうか。ロッケンは岩が身に刻む身体的知識や耐久的持続性、つまり環境の影響を受け、独自に変容する物質的記録性に着目する。本書には崇高かつ単調、そして異質で荒れ果てた景色に遭遇した際の作家の視覚体験や感情をそのまま反映するように、直感的に撮影された写真が収録された。 ノルウェー写真協会「FFF」が主催する、「The most beautiful book of the year」2019年度受賞作品。300部限定。作家によるサイン入り。Artist Interview: Line Bøhmer Løkken(日本語)https://www.iack.online/pages/artist-interview-line-bohmer-lokken- Title: Immersed in Stone - Black IceArtist: Line Bøhmer LøkkenMultipress, 2018Softcover, Swiss binding210 x 218 mm, 112 pagesLimited edition of 300 copies, signed by the artistISBN 978-82-92224-38-0¥5,700-
視点を解きほぐす写真集──マルタ・オース『Vertical Sift』
Marte Aas, Vertical ShiftMultipress, 2025 昨年12月、ノルウェー人写真家のリーナ・バーマ・ロッケンと、映像作家/写真家のマルタ・オースによる展覧会を企画した。 リーナさんとマルタさんは作家活動と並行して、Multipressという独立系出版社を運営している。IACKを立ち上げて最初にコンタクトを取った出版社のひとつが、彼らだった。もう8年以上前になるが、当時ぼくの作品集もキュレーションされていたアーティストブックの展覧会に、マルタさんの作品が展示されていた。それまで関係性のある人たちからしか仕入れを行っていなかったにもかかわらず、そのユニークな造本に惹かれて直接連絡を取った。 地理的な理由から、取引をしている出版社と実際に顔を合わせることは稀である。けれど不思議なことに、メールだけのやり取りでも人間性は伝わるものである。長年にわたり継続的にやり取りをしている出版社は、自ずと作品だけでなく、人としてフィーリングの合う相手であることが多い。そして3年前、ぼくの写真集の出版にあわせて、パリのブックフェアでサイン会を行った際に、ついに彼らと対面することができた。二回りほど異なる世代差などまったく気にならないほど、とても温かい人たちだった。 Installation shot from the exhibiton "Opacities" at IACK, December 2025 前置きが長くなったが、このような経緯に加え、近年彼らが東京アートブックフェアに参加するようになったこともあり、「今度はぜひ金沢で企画をやりましょう」という話が自然と上がった。出版社を取り上げる企画自体は7年前にすでに行っていたため、今回は二人の展示を行うことになった。リーナさんは、昨年1BOOKsでも取り上げた作品『Dry Eye Dripping Stone』を、マルタさんは11月に出版予定の新作を、それぞれ展示することに決まった。 今回紹介するのは、展覧会のインスタレーションも印象的だったマルタさんの新刊、『Vertical Sift』である。 人工物と自然の双方を含む、さまざまな風景を写した一連の写真から構成されたこの作品は、「曖昧な視点」と「方向性」というテーマを掲げている。意図的に時代性や場所性を撮影時に排除することで、写真はアーカイブ写真のような、意味が文脈から切り離された宙吊りのイメージとして提示される。 Spread from "Vertical Shift" 文字通り、写真は上下左右さまざまな向きに回転させてレイアウトされており、見る者はカメラがピント合わせをするように、自身の目のピントを目まぐるしく合わせながら、写真と向き合うことになる。この作品が試みているのは、世界を見るための、より流動的な視点の提案だ。作家の言葉を借りて言い換えるなら、「世界における別の在り方の可能性」──つまり、多面的で予期せぬ物語である。 本作を眺めていると、凝り固まった視点がほぐされていき、どこか肩の力が抜けるような感覚を覚える。写真とはこうでなくてはいけない。物事はこうでなくてはいけない。何かを続けていると、知らず知らずのうちにそうした考えに支配されていく。それは思想やスタイルとも捉えることができるだろう。 だがぼくたちはある地点で立ち止まり、物事を見返し、自身の立ち位置を確認することも必要だ。そういう意味で、一年の始まりにもふさわしい一冊ではないだろうか。本作は視覚的な体験を通して、読者が世界を捉える視線そのものを、もう一度ゆっくりと組み替えていくのである。 Essay by Yukihito Kono (5 March, 2026)Originally written for 1BOOKs at CANDLE CAFE & Laboratory ∆II, January...
Artist Interview: Line Bøhmer Løkken (Photographer/Multipress)
– こんにちは。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?私は1970年にノルウェーの小さな山村に生まれました。記憶する限り、写真はその時から今まで常に生活の一部でした。父は地下に暗室まで持っていましたし、確か私も12、13歳の頃に初めて写真を新聞社に販売しました。大学はスウェーデンのヨーテボリの大学に行き、そこで5年間写真を学びました。大学卒業後、オスロに落ち着く前は2、3年間ニューヨークに住んでいました。幸運なことにキャリアのほとんどで、自分の作品制作をしながらアート関係の教師やキュレーターとして、そしてギャラリーで仕事をしたりすることができています。私は主に写真を用いた作品を制作していて、テーマとしてはある場所を特徴付けている建築や人々、物事を通して、私たちはどのように関わり合い、そして広い意味でどのように様々な場所を体験するのかということに興味があります。写真によって視覚的体験を成し遂げるだけでなく、写真を通した身体現存性まで表現できるように努めています。– Multipressは2000年に設立され、今年で活動18年目になります。これほどまで長く継続して活動する独立系出版社も珍しいと思いますが、そもそもMultipressはどのような経緯で始まったのでしょうか。また、2000年当時のオスロのアートブックシーンはどのようなものでしたか?Multipressはマルタ・オースとアンナ=グレタ・トーレスンが、「パブリックアートとしての写真」というテーマの出版物を2002年に制作して以降本格的に始動しました。当時は展覧会に併せてカタログを制作することが流行っていて、彼らは二人でカタログを制作しました。なのである意味、Multipressは本を制作するための現実的な解決策として始まり、今でも同じ方法で継続していると言えるかもしれませんね。出版社というのは私たち自身の作家活動にも非常に関わりが深いものです。もしそうでなければおそらくここまで長く続けていないとも思います。当時はアートブックのシーンというものは全くと言っていいほどなくて、おそらく国全体でも少ししかアートブックと呼ばれるものはありませんでした。あの時代にそれ自体アート作品としての作品集という考え自体まだまだ普及していませんでしたが、それ以降徐々に浸透していきました。その頃、私たちはカタログとアーティストブックの違いは何なのかということについて議論し始めていました。通常作家が1冊の本を出版するまで、発案から資金繰りそして完成に大体2、3年間ほど時間がかかります。そしてそれらの議論が、私と1歳年上のアーティスト、タイン・オーモットとの協働プロジェクト、『Manual』の出版に繋がっています。私たちは本を展示の成果を保管するための容器のようなものとしてではなく、展示の出発点として制作したかったのです。それは今日でも私の作品制作における主題であり、作品の題材が大きく変わったとしてもその点は揺るぎありません。ええ、本当にそう思います。Fotografi som offentlig kunst by Anne-Grethe Thoresen and Marte Aas (2002) ©︎Multipress– あなたは2004年に最初の写真集、『Pictures & Things』をMultipressから出版しますが、どのようにして彼らと出会い、写真集を制作することになったのでしょうか?私は10代後半から20代前半の時期をマルタとともに過ごしました。私が18歳の時彼女は21歳で、彼女は私にとって初めてのちゃんとした写真の先生だったんです。スウェーデンの大学に同時期に合格してからは一緒の家に住んでいました。そして現在では同じスタジオを8年間シェアしています。これで私たちがどれほど互いのことを知っているかということは十分伝わるのではないでしょうか。Multipressとして出版を行うことは、普通の会社としての出版社では不可能な、全てを自分で選択する自由を与えてくれました。当時は自分で好きなように出来るということをおそらく今よりもさらに重要に感じていたと思います。– そして2013年には実際にMultipressのメンバーに加わりますが、どのような経緯で加入に至ったのでしょうか。Multipressから3冊の本を出して『Tøyen sentrum』の写真集を制作していた頃、もはや彼らに加わるかそれとも自分で出版社を立ち上げるべきかどちらかだという風に考えていました。それに私はブックフェアにも自分で参加して、もう少しプロモーションにも力を入れるべきかどうかということや、現場の状況も知りたかったのです。– Multipressの作品集を初めて見たとき、現在メインストリームの写真集とは異なる文脈から派生しているような印象を受けました。つまりそれは写真独自の文脈というよりも、コンテンポラリーアートやアーティストブックの流れを組むような文脈なのですが、あなたが加入して以降、ハードカバーのタイトルが増えたりAngleシリーズが開始されるなど、実際にMultipressのプロダクションは第2段階にシフトしたように感じます。現在はリーナさんが中心となって運営しているのでしょうか?また、何かそのことで変化したことはありますか? はい、現在は私が中心となって運営を行なっています。加入前後、ということを判断するのはとても難しいですね。私は全てのプロジェクトに対してあまりにも深く関わっているためある意味盲目的なのですが、もちろん加入時はいくつか展望がありました。アーティストたちとのコラボレーションの機会はもっと増やしたかったですし、より広く、しかしさらに特化したアーティストのセレクトをしたいと考えていました。それが自身の作風にどのように影響しているのかということですが、これもまた言葉にするのは難しいのですが、Multipressでのひとつひとつの経験は常にフィードバックを生み出し、そして本と本作り全般において学ぶことで、以前よりその過程に自覚的になりました。おそらく最も大きな変化は誰と作品を制作するかということと、そしてより写真というメディアにフォーカスするようになったことだと思います。写真集とアートブックの中間という位置付けはまさにその通りで、私たちの目標は私たちが所謂分野ごとの趣味趣向の外側に立っていると主張することなしに、スタイルの好みやファッション性以上に全ての本がコンセプトと論理をしっかりと持っているということです。最初の頃は本のフォーマット自体を拡張したり、本というメディアに何が可能なのかというテーマに挑戦していましたが、現在ではどちらかというと本は作品がさらに発展するための場であると考えています。Tøyen sentrum by Line Bøhmer Løkken (2014) ©︎IACK– 毎号様々なアーティストと制作するジンのシリーズ「Angle」もあなたが加入してからスタートしたプロジェクトです。こちらはバリエーションが非常に豊かで、ページ数が少ないにもかかわらず毎号安定して完成度が高い印象を受けます。このプロジェクトについてもお話願えますか?Angleはアーティストであり写真家、そしてブックメーカーであるヴェレナ・ヴィンケルマンと共同で取り組んでいるプロジェクトです。元々のアイディアは普段の大掛かりなプロジェクトに比べてより少ない時間でより濃密な出版物を制作するというものでした。これにはまた、私がMultipressをより活動的にするため、出版物のタイトル数を増やしたかったという理由もあります。Angleのテーマは写真言語の可能性を探り、そして現代のイメージ生成についての継続的な議論の種を提供することです。私はこのプロジェクトを通してノルウェーのアートシーンを総括し、そして国際的なシーンとの対話にも向かっていきたいと思っています。Angleを始めるに当たって、私たちは最終的に90巻まで制作するというとても高いゴールを設置しました。完遂するには生涯を費やすことになるでしょう。現在は次の4冊に向けて資金を準備しているところです。そして30巻に到達する時が最初の大きな節目となります。その時におそらく以降の30巻についてコンセプトを練り直したり、再度議論することもできると思います。– 作品集を制作するときはどのような流れでプロダクションを行うのでしょうか。例えばどのようにして作家のセレクトを行い、そしてどのように作品を本に落とし込んでいくのですか?Multipressはある意味「自費出版社」とでもいうようなもので、私たちが作家に提供するのは、そうですね、傘のようなものです。私たちはほとんど知り合いや近しい友人たちとしか制作をしていません。そしてAngleを除く全ての本は作家たちが自分で費用を負担しています。代わりに私たちはコンセプトからレイアウト、デザインまで全ての過程で一緒にディスカッションをしたり、アドバイスをしたりします。もちろん作家がそれを受け入れようと受け入れまいと最終的には自由です。作家が最終的なプロダクトの自主権を保有することは、我々には非常に重要なことです。私たちのキャパシティー不足により、いくら良い申し出があってもたくさんの作家は受け入れられません。しかしAngleは例外で、我々が作家を招き、キュレーションも行います。作家のセレクトはヴェレナと私の継続的な対話に基づいてなされています。しかし新たな挑戦として、次はヘスター・カイゼルに二人の作家のセレクトを依頼しました。これは新しい取り組みであり、実りのあるものになることを願っています。へスターはアーティストの教育を受けましたが、現在はキュレーター、そしてライターとして活動をしています。おそらく他のアーティストと共同制作をした経験のあるアーティストは、自分以外の制作に携わったことのない人たちとは異なった物事の捉えかたや選択をするのではないかと思います。– あなたは最初の写真集の出版以降も継続的に自身の写真集を多く出版しています。改めてお尋ねしますが、あなたにとって写真集を制作するということにはどのような意味合いがあるのでしょうか。また、ほかの出版社からではなく自らの出版社から本を出すことについてのこだわりはありますか?本というフォーマット、あるいは「展示の場」としての本というものは、私の作家活動において非常に重要なものです。私は本をカタログやただ参照されるようなものだと考えたことがありませんし、それ自体が作品であると捉えています。デザインはプロジェクトのコンセプトとマッチするように努めているので、私は常に自分自身とそれらの選択について議論し続けています。そしてレイアウト以上にイメージ自体を先行して可視化させたいので、本のリズム(シークエンス)により多くの時間を費やしています。自身の制作において、本のフォーマットで作品を考えることは間違いなく必要不可欠です。本づくりに伴う制限や全ての選択に自分で責任を持つということに、ある種の自由を感じることもあります。私にとって、少なくとも現時点では、特装版などの唯一無二性よりも、作品に興味がある人にとってより身近でかつ購入することもできるという、民主的な側面がより面白いと感じるのです。写真と本の間には愛のような密接な関係があるのは疑いようがありませんし、両者は最高な組み合わせだと思います。Feature: Multipress at IACK (2018) ©︎IACK– 以前、ノルウェーは出版社にとってはある意味天国のような場所だという内容の記事を読んだことがあります。現在のノルウェーの出版事情やアートブックシーンはどのような状況ですか?ノルウェーには芸術に関するとてもよい基金システムがあります。例えば、アート作品には通常の税額に加えて5パーセントの税が加算されます。そしてそのお金は新たに作品制作をする際の助成金を交付する財団のもとへと直接送られます。助成金が話題に上がる際には同時に、アーティストのための全ての協定と権利は常に右派の圧力に晒されており、我々は常にそれに抗わないといけないということもよく指摘されます。作家の数はかなり増えていますが、その分野を全面的に支えるだけの資金自体は成長が見られません。なので助成金を得ることは年々難しくなっており、我々はよりプロフェショナルであることを絶対的に求められています。そしてこれは特定の形態の作品がよりそのシステムに適合しやくなるということであり、アーティストがより助成金を得やすいような作品を制作するといった、逆説的な現象をも引き起こしてしまっています。また、年々制作されるアートブックの数も増えていて、特に写真の分野では、皆が皆本を作りたがります。ですので、ここでもまた助成金の応募者の数だけが増える一方という状況です。しかし良い作品と忍耐力さえあればいつでも実現できますよ。そしてヨーロッパでは出版される写真集の数は増えていますが、実際に写真集を買う人の数は必ずしも増えてはいない印象です。私が最近感じるのは、作品制作において本というフォーマットを本当に用いる必要があるのか、ということを自問自答する必要性を強く感じるということです。何故本を作るのか、という問いはかつてないほど重要になってきていると思います。– Multipressの今後の予定を教えてください。Multipressはもう少し資金を準備しなければならないプロジェクトが1つありますが、秋ごろには確実に4つのAngleが出版されます。私個人としては、現在新聞をテーマにした作品に取り組んでいて、9月に開催される展示でそれを無料配布する予定です。(Interviewed on 6 June, 2018) Portrait of the artist ©︎Line Bøhmer Løkkenリーナ・バーマ・ロッケン/Line Bøhmer Løkken写真家。1970年生まれ、オスロを拠点に活動。建築物、人、物を通して、私たちがどのように異なる場所と関わり、経験するかをテーマとした写真作品を中心に制作を行う。近年では触覚的な視覚の側面を探求し、視線を通して触覚的な読みを得ることを目指すことで、より現象学的な写真へのアプローチに重点を置いている。これまでに「Kunsthall Oslo」、「Gallery F15」、「Fotogalleriet」、「Henie- Onstad...
(Signed) Wood Works by Line Bøhmer Løkken
¥3,750
ノルウェー人写真家、リーナ・バーマ・ロッケンによる作品集。私たちはモノとの相互作用が、後期資本主義的な市場原理や、物質主義的欲求と深く絡み合った時代に生きている。合成素材や大量生産、3D印刷は、私たちがモノを作り、価値を見いだし、携わる方法を変えた。一方でデジタル化が進むにつれ、私たちのモノとの物理的、直接的接触の機会は減少している。拡張現実と仮想現実の新たな世界を目前にして、私たちとモノとの関係はどのように変化するのだろうか。本書はその傾向を繊細に再検討し、とくに人類史において最も重要な素材の1つである「木材」をとりあげることで、モノと私たちの深い関係を穏やかに思いおこさせる。写真は遊び心にあふれ、詩的で、一見カジュアルだが、その根底には綿密な演出と入念な構成が行われている。300部限定、作家によるサイン入。Artist Interview: Line Bøhmer Løkken(日本語)https://www.iack.online/pages/artist-interview-line-bohmer-lokken-Title: Wood WorksArtist: Line Bøhmer LøkkenMultipress, 2020Softcover with dust jacket195 x 270 mm48 pagesLimited edition of 300 copies, signed by the artistISBN 978-82-92224-47-2
もうあと数時間もすると、2025年も終わります。 皆さんにとってはどのような一年でしたか? 店主は個人としてもIACKとしても、「外に出向く」ことを目標に動いていたため、IACK店頭での展示企画本数は例年より若干少なくなりました。しかしその分、より多くの方に直接本を届けられたのではないかと思います。 作品集に関しては、取り扱いの有無に関わらず、今年も多くの写真集を手に取りました。ブックフェアにも例年以上に出向いたので、累計で何冊に目を通し、手に取ったのかはまったく分かりません。 では今年も簡単にではありますが、IACKに入荷した本の中で特に印象に残った写真集を振り返りながらご紹介します。 DistributionDaniel SheaPublished by MACK ダニエル・シェアと MACK。2010年代の写真シーンを代表する写真家と出版社による本書は、時代の節目を感じさせる見事な一冊でした。 本作は、「森を撮るとはどういうことか」という問いを起点に制作された作品であり、断片的な写真、あるいは全体を写したとしても、物事の一部しか語り得ないという写真メディアの性質を受け入れた上で、現代アメリカの都市像に迫ります。 統計的に「最もアメリカ的」とされる女性のポートレートで幕を開け、断片的な都市のイメージ、静物、グリッド状のレイアウト、コラージュなど、写真集表現におけるあらゆる技法が駆使されています。写真の強度だけを見れば、もっと薄い造本でも成立するでしょう。しかし、執拗な反復やシークエンスによって、鑑賞に時間をかけること自体が重要になっており、そのためにこの仕様に落ち着いたのだと感じます。 現代における写真、イメージ、印刷物、生成画像、そしてリアリティーとは何か。最後に収録された小説も本作に一層の深みを与えています。年内にレビューを書く予定でしたが間に合わず……1月には改めて記事をまとめるつもりです。まだお持ちでない方には、今年、そして一時代の総括として、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。 通販ページはこちらhttps://www.iack.online/products/distribution-by-daniel-shea?_pos=50&_sid=69e3c36a3&_ss=r Vertical ShiftMarte AasPublished by Multipress 今月、店頭ではノルウェー人写真家リーナ・バーマ・ロッケンと、写真家/映像作家のマルタ・オースによる展覧会を開催しました。ふたりは作家活動と並行して Multipress というアーティストラン出版社を運営しており、本作も自らのレーベルから出版されています。実は Multipress は、IACK を立ち上げた8年前に最初にコンタクトした出版社でもあります。そのきっかけは、当時店主が参加していたアーティストブックのグループ展で、同じく展示されていたオースさんのアーティストブックでした。 振り返ってみると、これまでオースさんの作品は、映像作品のキャプチャであったり、映像とセットであったりと、写真が全面的に主役になることは少なかった印象があります。本作は明確に「写真作品」として制作されており、彼女の高い写真技術と個性が際立っています。アーカイブ写真を素材として扱うバティア・スーターの作品を想起させるように、場所性や時代性を示す要素を排除した写真は、アーカイブのようでありながら強い作家性を感じさせます。 写真の上下左右をあえてばらばらの向きで収録するレイアウトは、一枚の写真に対する固定的な読解を拒んでおり、視覚的な驚きとともに、写真を読む面白さの原点にも立ち返らされます。ブルーのゴムバンドで綴じた装丁も良い佇まいです。 通販ページはこちらhttps://www.iack.online/products/vertical-shift-by-marte-aas?_pos=34&_sid=69e3c36a3&_ss=r ODaniel Reuter and Umihara ChikaraPublished by Roma Publications / Arts Council Luxembourg 今年開催された大阪・関西万博。ルクセンブルク館では、プログラムの一環として、ルクセンブルク出身の写真家ダニエル・ロイターと、日本人写真家・海原力による展覧会が行われました。本書は、その展覧会に合わせて、オランダの Roma Publications から刊行された写真集です。 一枚一枚の写真に派手さはありませんが、それこそがふたりが見た均質的な湾岸地域の風景であり、その均質さを表現するために、撮影における取捨選択が徹底されています。何より本書を特徴づけているのが、同じ写真をモノクロとカラーで反復させるブックデザインでしょう。本という形式だからこそ成立する写真表現であり、さすが Roma Publications と言わずにはいられない手腕です。ランドスケープ写真集の可能性を切り拓く、見事な一冊だと思いました。...
2021年も残すところ僅かとなりました。今年も取り扱いタイトルの中から店主が特にピンときた作品集をセレクトいたしました。例年通り個人的視点から選出していますが、コメントもつけておりますので年末の空き時間にお楽しみいただけますと幸いです。-SOUKHOS by Raphaël Barontini「LVMHメティエダール」が主催する「LVMHメティエダール研修プログラム」の成果物のひとつとして毎年制作されているアートブックシリーズより、2020年度に選出されたフランス人アーティスト、ラファエル・バロンティーニによる作品集。衣服を着用可能な作品と捉えた上で、架空のパレードで祝福される英雄達を制作し、絵画史上における黒人の登場人物の描写に挑戦した本作ですが、フォーマットは同様ながらもその制作過程はこれまでに制作された他の参加作家たちの作品集とは大きく異なります。今回のプログラムは新型コロナウイルスのパンデミックの最中に実施されたため、作家と出版社はこれまで採用していた成果物と展示風景を収録したアーカイブとしての作品集作りのアプローチを変更することを強いられたのです。コロナ禍によって生じたトラブルや不都合をありのまま抱えながらも、作家の創造性を最大限に活かして事態を乗り越えており、その結果かつてなく作家性を強く感じさせる作品集に仕上がっています。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/soukhos-by-rapha-l-barontiniThe City And All It Holds by Roni Ahnロンドンを拠点に活動する写真家、ロニ・アーンによる自費出版作品。新型コロナウイルスのパンデミックを受け、アーンは身近な存在や環境の重要性について考えるようになりました。本書はそのような考えのもと、アーンが故郷の香港を訪れ撮影した写真から構成されています。一見、若者やユースカルチャーをテーマにした作品に見えるのですが、あくまでも友人や恋人、あるいは彼らと撮影地との「関係性」が主題となっており、ページを捲るたびにそれぞれの登場人物たちのストーリーを想像させられます。若者を中心に取り上げているのは、その年代が人間関係が特に変化しやすい時期であり、移ろいやすく繊細なものだからこそ身近な繋がりが大切なのだという作家の考えが反映されているのではないかと思いました。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/signed-the-city-and-all-it-holds-by-roni-ahnArchivist Addendum First Editionロンドンに拠点を置く出版プロジェクト、Archivist Addendumの初となる作品集。ファッション雑誌の世界において重要視されるフォーマットやシーズンといった常識に左右されずに、定型化されたファッションエディトリアルと難解なアカデミックな領域の間で新たな表現可能性を模索することを目的に制作された本作では、様々な資料が納められたユニークなボックス型のフォーマットを採っています。ファッションエディトリアルとアカデミズムだけでなく、ファッション雑誌とアーティストブックの中間という、新たな領域の可能性を感じさせる意欲的な作品だと思いました。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/archivist-addendum-first-editionInstallation View: Photography Exhibitions In Australia (1848-2020) 写真の表現形態としての展示(インスタレーション)に着目することで、どのような写真史観が浮かび上がるのか。そのようなアイディアをもとに制作された、これまでありそうでなかった一冊。絵画時代から現代に至るまで、有名無名含めたさまざまな展覧会やインディペンデントギャラリーの活動が紹介されており、オーストラリアの大変豊かな写真の歴史に驚かされます。なかなか渋い内容なので売れ行きが良い本ではありませんが、図版も豊富に収録しているので写真に興味を持っている方や写真表現に携わる方は必携の一冊だと思います。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/installation-view-photography-exhibitions-in-australia-1848-2020Japan Works by Aglaia Konrad今年の9月から11月にかけてIACKで店頭、オンラインと立て続けにイベントを開催したオーストリア人アーティスト、アグライア・コンラッドによる作品集。本作に関しては以前掲載した記事にたっぷりと書きましたので詳細は割愛しますが、作品内容はもちろんのこと、作家の文脈や制作プロセスを見事に本に反映させた出版社の手腕にも注目です。また、読者が暮らす文化圏や地域によっても大きく見方が変わる面白さもあると思います。まだご覧になられていない方はこの年末に是非どうぞ。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/japan-works-by-aglaia-konradChoreography with Potatoes and Flour by Line Bøhmer Løkkenノルウェーのアーティスト・ラン・パブリッシャー、「Multipress」を主催する写真家、リーナ・バーマ・ロッケンの最新作。パン職人であるロッケンの父親が生地をこねる様子を撮影した写真を用いて、まるで生地のように写真をさまざまなサイズに引き伸ばしたり折り畳んだり開いたり…。ネガやデータをもとに自在に出力される写真というメディアの特性と生地の性質が軽やかに重ね合わされ、表現されています。さまざまなサイズの紙を組み合わせる手法自体は珍しくありませんが、本書は作品内容と形態が完璧にマッチしており、デザインが先行しすぎずに表現手法として自然に用いられているところが良いと思いました。実物を手に取れる店頭で特に好評をいただいた一冊でした。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/signed-choreography-with-potatoes-and-flour-by-line-bohmer-lokkenSomersault by Raymond Meeksまるで仕掛け絵本のように視覚的にも触覚的にも楽しませる作品集が多く制作される現代において、作品集における伝統的かつ最小単位とも言える表現手法である「シークエンス」をストイックに追求する写真家、レイモンド・ミークスの最新作。今回も研ぎ澄まされたシークエンスはもちろん見事なのですが、落ち着いたマットな用紙とフレンチ・フォールド(袋とじのような製本)を採用することで、被写体へと向けられた作家の穏やかな視線が上手く表現されています。白黒中心の構成に突如として挟み込まれる草花のカラー写真もアクセントとして大変効果的に機能しており、シンプルな構成の作品集にもまだまだ可能性があることを思い知らされます。 https://www.iack.online/collections/books-2021/products/somersault-by-raymond-meeksNice by Mark Peckmezianベルリンを拠点に活動するカナダ人写真家、マーク・ペクメジアンのファースト・ブックは、過去5年間に旅先で撮影された500枚以上ものポートレート作品のなからセレクトされた117枚の作品を収録。近年多く見られるようなポートレート写真とは異なり、パクメジアンは人の表情がもつコミュニケーションの媒介としての機能に着目しています。その点においてはとてもオーソドックスなポートレート写真ですが、被写体のエスニシティの豊かさや漠然とした枠組みは自ずと同時代的な要素を感じさせます。また、画面一杯に顔を配置する撮影スタイルながらも僅かに映し出される背景にまで細かく気を配っており、その技巧的側面も見応えがあります。同様のスタイルで撮影を続けるのか、作家としての表現的飛躍を遂げるのか、今後の活動にも注目の作家のひとりです。https://www.iack.online/collections/books-2021/products/nice-by-mark-peckmezianPolder Viii, Tuindorp Oostzaan, Amsterdam 1920 - 2020 by Raimond...
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