Seiichi Furuya Mémoires.
2010年5月15日から7月19日にかけて東京都写真美術館で、同年9月18日から11月28日にかけて熊本市現代美術館で開催された個展、「メモワール. 愛の復讐、共に離れて…」の展示カタログとして出版された作品集。
図版のみならず、日本語でのインタビューや論考を多数収録しており資料価値が高い。この展覧会の開催に合わせて、ヴァンジ庭園美術館では2007年に開催された「Aus den Fugen」のアンコール再展が行われた。
「本展は、1989 年より 20年あまり発表し続けている『メモワール』の主題の集大成となる展覧会です。『彼女の死後、無秩序な記憶と記録が交差するさまざまな時間と空間を行きつ戻りつしながら探し求めていたはずの何かが、今見つかったからというのではなく、おぼろげながらも 所詮なにも見つかりはしないのだという答えが見つかったのではないか』(2010年 1月インタビューより) という古屋の思いは、ピリオドを打った展覧会タイトル『メモワール.』にも表れています。 事実と正面から向き合い、もう一人の自己を相手に、時間と空間を超えて生き続ける記憶を、 蘇生させ編み直してきた古屋の制作活動。『写真とは心の奥深くに籠る“どうしようもない何か” と向き合い、さらにそれを表現の場へと引き上げることを可能にしてくれる素晴らしいメディア である』という古屋の表現の世界を、東京都写真美術館収蔵作品『Mémoires(メモワール)』シリーズを中心に 124 点で展覧します。また、古屋作品の真髄でもある写真集の編集過程を 公開、古屋自らが編集・製本した未発表の自家版写真集も出品いたします。」-展覧会リリース分より抜粋
-
Title: Seiichi Furuya Mémoires.
Artist: 古屋誠一(Seiichi Furuya)
産経新聞社(The Sankei Shimbun), 2010
Softcover book with an exhibition leaflets, perfect binding
260 x 210 x 13 mm
167 pages
Text in Japanese and English
First edition