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Lora Webb Nichols: Heap-O-Livin’
アメリカ・ワイオミング州の写真家であり、日記作家のローラ・ウェッブ・ニコルズ(1883–1962)による写真集。
彼女は生涯にわたり、約24,000点のネガと65年分に及ぶ日記を、アメリカの鉱山と牧畜の町エンキャンプメントで制作・収集した。19世紀後半から20世紀初頭にかけて撮影されたニコルズの写真には、工業や経済的側面に加え、家庭内における少女や女性たちの姿が記録されている。地理的な隔絶、厳しい冬、女性の役割を軽視する父権的な風潮にもかかわらず、地域には女性たちによる強固な共同体が育まれていた。そして家族や友人との訪問や交流を通じて、精神的・情緒的な支え合いが生まれ、いつしか写真を撮る行為も習慣として組み込まれていった。ニコルズは、母や主婦としての役割を果たす女性たちを撮影する一方で、ただ一緒にいることを楽しむ姿も捉えている。すでに完売した前作『Encampment, Wyoming』に続く一冊として出版された。
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Title: Heap-O-Livin’
Artist: Lora Webb Nichols
Editor: Nicole Jean Hill
Publisher: Fw: Books, 2025
Format: Softcover
Size: 215 × 280 mm
Pages: 192
Language: English
Edition: First edition
ISBN: 9789083451091
ブックレビュー:歴史資料を超えた写真集へ──Heap-O-Livin': Selections from the Lora Webb Nichols Archive 1899–1962