Architecture à Emporter by Marion Mailaender
デザイナー兼インテリア建築家のマリオン・マイランダーによるアーティストブック。
マイランダーは本作を通じて、建築、オブジェ、ファッションなどあらゆるかたちのデザイン、さらにはDIYやオープンソースの実践に捧げられた新しいコレクションを立ち上げた。この第一巻は、進行中の作業としての建築を探求し、未完成の美学を称賛する。このプロジェクトは空間を形作る建設段階に焦点を当て、作品は決して完成しないという事実を想起させる。未完成は、建築を固定された物体ではなく、絶え間なく動き続ける芸術形態として捉えるための誘いとなる。組み立てが容易で低コスト、通常は視界から隠されるようなシンプルな素材を再利用し機能的なオブジェを創出することで、アーティストは変容よりも解体を優先しがちな現代の実践に疑問を投げかける。このシリーズの照明器具——石膏ボード(BA13)、亜鉛メッキレール、乾式壁用ネジ、スイッチ、省エネスポットライト、そしてシンプルなカッターナイフで構成される——はこのアプローチを体現している。そして日常を創造の場へ、建築現場を進行中の作品へと変容させる。提案された4つのモデルの設計図は、再解釈される出発点として機能する。この開放的でアクセスしやすいアプローチは、誰もが新たな形態と用途を想像するよう誘う——持ち運び可能な建築であり、何よりも再発明するための建築である。
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Title: Architecture à Emporter
Artist: Marion Mailaender
Publisher: RVB Books, 2025
Format: Softcover, staple-bound
Size: 170 × 240 mm
Pages: 24
Language: French/English
Edition: First edition
ISBN: 978-2-492175-60-2
Price: ¥3,850