Polder Viii, Tuindorp Oostzaan, Amsterdam 1920 - 2020 by Raimond Wouda
*再入荷
オランダ人写真家、レイモンド・ウダ(Raimond Wouda)による作品集。
1918年、アムステルダムでは急激な人口増加により生じた深刻な住宅不足により、主に労働階級の市民たちが風通しが悪く光も入らないような環境で生活していることが大きな社会問題となっていた。そのような状況を改善するため、1921年にアムステルダムで最も最初の本格的なガーデン・ヴィレッジのひとつ、トゥインドルプ・オーストザーン地区がアムステルダム北部に作られた。「ガーデン・ヴィレッジ」の名に相応しく、それぞれの家庭に光と空気、十分な空間、そしてしっかりとした宿泊場所を提供するために、この地区の住宅には各家庭ごとにしっかりとした玄関と前後の庭が備え付けられていた。
ウダの祖母と母は、このトゥインドルプ・オーストザーンの庭に囲まれた小さな家で育った。そして彼もまた、両親が市内に家を建てるまでの生後3年間を、母、父、祖母、祖母の妹2人と一緒に暮らしていた。そこを離れた後も、子供の頃は週末や休日になると祖母の家で過ごすなど、トゥインドルプはウダの生活の中で重要な役割を果たしてた。そして大人になるにつれ、ウダにとってトゥインドルプはより奇妙でもあり、馴染みのある両儀的な場所へと変化していった。その意味を理解するための手段として、ウダは現在も継続してこの場所での撮影を行なっている。本書ではこの地域が持つ歴史的複雑さとその文脈をさらに探求するため、ウダは自身の写真に加えてテキストやアーカイブなどの資料を取り入れた。それらの3つの異なるマテリアルが溶け合いながら、次第にその地域の歴史と作者のアイデンティティーを紐解いていく。
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Title: Polder Viii, Tuindorp Oostzaan, Amsterdam 1920 - 2020
Artist: Raimond Wouda
Fw:Books, 2021
Softcover with a flap and booklet insert, perfect binding
280 x 210 x 22 mm
241 pages
Text in Dutch and English
First edition
¥5,800 + tax