季刊KEN No.1 噫!万博
写真家の東松照明が創立した出版社「写研」より、1970年から71年にかけて計3巻が刊行された伝説的季刊誌『KEN』の創刊号。
本号では、1970年に開催された大阪万博への痛烈な批判を展開。もはや批判を超え、怨念のような怒りと嘲笑が誌面全体を貫いており、2025年の大阪・関西万博との比較からも、時代の変遷が浮かび上がる。
文章主体の雑誌でありながら、毎号高いクオリティの写真ページが組まれており、本号では巻頭より33ページにわたって、東松照明による「万博野郎」を収録。グラビア印刷特有の深い黒が美しく、写真集に引けを取らない力強さを放っている。
「季刊雑誌KENを創刊します。
KENはイニシアルではありません。KENは必殺の剣、飛行機乗っ取りの件、探検、馬券、猛、写研、土建、利権、露見、世間、共産圏、来々軒、初体験、都道府県、とうはち拳、花王石けん、アキレス腱、高倉の健さんのKENです。
まだあります。著作権、倦怠期、顕微鏡、剣林地獄、上杉謙合、権謀術数、犬馬の労、溝口健二、捲土重来、拳銃無宿、土門拳、スタイケン、エノケン、フランケンシュタイン、ケンタウルス、見当ちがい、自己検閲、検定教科書、憲法改悪、憲兵、検束、検便、健胃錠、けんちん汁、良妻賢母、六親族、肩甲骨、意気軒昂、損介固陋、検事総長、検番芸者、派遣、家権、封建、講談の美徳、権門に媚びる、乾坤一葱、堅忍不抜、牽強附会、健康保険、健忘症、喧々がくがく、けんもほろろのKEN。
そしてKENは、<見る>ことに固執しているぼくだちにとって、<見>でもあります」(巻頭文より)
目次
万博野郎/東松照明
乗っ取り/石堂淑朗+野坂昭如
原爆健忘症という名の万博/木村恒久
近代の終末/多木浩二
PURE NUDE/喜谷繁暉
目には目を/雜渦人群
万博を嫌悪する/澁澤龍彦
友よ/大島渚
文化の廃墟としての万博/針生一郎
残酷な祭り/藤野雅之
この葬列よ たち上れ/福島辰夫
花はどこへ行った/SS
千里丘陵一九六二/山田中学二年文集
万博におこしになった世界の皆さん!釜ヶ崎は万博を呪う/釜夕崎解放戰線
万博と釜ヶ崎 全港湾労組関西地本建設支部西成分会
第五回内国勧業博覧会/S
あとがき/沢野良夫
出版案内
カット・喜谷繁輝
写真・東松照明
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Title: 季刊KEN No.1 噫!万博 (Kikan KEN)
Artist: Various
Publisher: 写研 (Shaken), 1970
Format: Softcover
Size: 230 × 190 mm
Pages: 148 pages
Language: Japanese
Edition: First edition
Price: ¥22,000
Condition: Good/経年によるヤケ・シミは見られるが、破損はなく全体的に良好な状態。