Case History by Boris Mikhailov

ウクライナ人写真家、ボリス・ミハイロフによる作品集。

ミハイロフは30年以上に渡りソビエト連邦体制下の、そして連邦崩壊後のウクライナを中心に、そこに暮らす人々と社会に関するドキュメンタリーに取り組んでいる。社会の犠牲者とも言える彼らホームレスや孤児たちの姿は時に目を背けたくなるほど痛々しいが、ミハイロフは臆することなく彼らとコミュニケーションを図り、ギャランティーを支払った上で撮影を行う。その点に置いて彼の撮影する写真は被写体との共作であり、それが喜劇とも悲劇とも取れるような独自の写真を生み出している。

当シリーズは1997年から98年にかけてソ連崩壊後のホームレスや孤児を含む人々を撮影したミハイロフの代表作であり、今はなき伝説的出版社「SCALO」から出版された。巻末にアーティストのイリヤ・カバコフ（Ilya Kabakov）と批評家のビクター・トピツィン（Victor Tupitsyn）による対談を収録。

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Title: Case History
Artist: Boris Mikhailov
Scalo, 1999
Hardcover with dust-jacket, case binding
240 x 180 x 41 mm
478 pages
Text in English
Fist edition
¥38,500 -

Condition: Good／経年並のヤケ、イタミはあるが良好