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I Long To Meet The Masses Once Again by Walid Raad
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I Long To Meet The Masses Once Again by Walid Raad
¥3,850

I Long To Meet The Masses Once Again by Walid Raad

Roma Publications

レバノン人アーティスト、ワリッド・ラードによる作品集。

ザンクト・ペーター教会は、オランダを代表する画家のひとりであるペーター・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)が10歳まで過ごしたケルンに立つ教会である。1636年に制作されたルーベンス晩年の傑作『聖ペテロの殉教図』は、この教会の祭壇画用にと依頼を受けて制作された作品であり、ルーベンスの死から2年後の1642年、この教会に埋葬された彼の父の墓の上に飾られた。「Replace Rubens」は、ドイツ人アーティストのゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)、 ワリッド・ラード、イギリス人アーティストのリアム・ギリック(Liam Gillick)、そしてアメリカ人アーティストのカラ・ウォーカー(Kara Walker)らによって、2020年から2021年まで教会内で順に開催された展覧会シリーズである。この展覧会は長きに渡り空間を印象付けていたルーベンスの作品を壁から下ろし、その不在の存在を感じながらそれぞれのアーティストが代わりとなる作品を展示するという企画であった。リヒターに続くふたり目のアーティストとして招集されたラードは、芸術作品が不変のものではなく、むしろ文化的あるいは物理的な移動の間に意味やその形態を変える変幻自在のものであるという思想に基づき、2019年に美術品輸送用の木箱で作られたふたつの彫刻作品『I Long To Meet The Masses Once Again』をフロアに設置し、『聖ペテロの殉教図』の裏面に草花や葉の装飾プリントを施した作品、『I Long To Meet The Masses Once More』を原画の吊り下げ位置のすぐ下の壁に立てかける展示を行った。本書はそのインスタレーション風景を、ラードを含む3名のテキストと合わせて収録している。

初版700部。

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Title: I Long To Meet The Masses Once Again
Artist: Walid Raad
Roma Publications, 2021
Softcover, Stitch-bound
279 x 215 x 4 mm
48 pages
Text in German and English
First edition of 700 copies
¥3,500 + tax


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