¥2,500
Notes on Sandō Compositions: April 2025 by Yukihito Kono
日本人写真家・河野幸人によるフォトジン。
本書は、神社をテーマとした作品制作のリサーチの一環として、全国各地の参道で撮影された覚え書きのような写真をまとめたシリーズ。前作『Sandō Compositions』(2024)がモノクロームで参道の動きに着目していたのに対し、本シリーズでは参道に広がる景色の豊かさを、鮮やかなカラー写真で描き出している。第1巻となる本書には、今年4月に福岡県の太宰府天満宮で数日間にわたり撮影された写真を収録。
「神社の境内はその名が示す通り、境界や領域を強く意識させる場所である。神の住処を清めるため、そして自らの心を清めるため、境内は神主や巫女によって清掃され、整然とした様子が保たれている。しかしその意図に反して、落ち葉が散り、砂利が乗り上げるなど、その状態は絶えず変化している。当初は偶然性が生み出す構図に惹かれてその様子を観察していたが、次第に参道を舞台に絶え間なく変化する光景が、まるで世界の縮図のように思えてきた。これらの写真は、天意と人為がせめぎ合いながら入り混じる境内の様子を、砂利や落ち葉が生み出すコンポジションの豊かさとともに捉えている」― Sandō Compositions (2024) より
-
Title: Notes on Sandō Compositions: April 2025
Artist: Yukihito Kono
Publisher: Self-published, June 2025
Format: Softcover, saddle-stitched
Size: 182 × 257 mm
Pages: 39
Language: English
Edition: 50 copies + 2 AP
Price: ¥2,500