2019/01/01 23:11
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難く厚く御礼申し上げます。 本年も、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
.
本日店舗の営業再開に先立ち、オンラインストアに新着書籍を掲載いたしました。今回はその中からサンペテルブルグ在住のアーティスト、ジュリア・ボリソヴァの作品をご紹介いたします。
ジュリア・ボリソヴァ(Julia Borissova)はエストニア生まれ、現在はサンペテルブルグを拠点に活動するアーティストです。自ら写真を撮影せずに、毎回コンセプトに沿った既存のイメージや古い写真を用いたコラージュを組み合わせた作品制作を行なっています。
弊店ではこれまでも「それ自体作品性の高い作品集」ということを取り扱いの基準の一つに掲げておりましたが、彼女が活動の要として制作するアーティストブックはその性質が最も顕著に表れているといえます。
ボリソヴァは一冊一冊自らの手で製本を行なっており、実際に彼女の本を手に取った方は誰もが口を揃えて「これは自分がこれまで見てきた『本』ではなく、『作品』だ」といいます。本というフォーマットの性質を熟知した上で制作されるボリソヴァの作品集は、それほどまでに芸術性と魅力に溢れているのです。
今回入荷したのはクロンシュタットで開催されたアーティスト・イン・レジデンスプログラムの成果物として制作された最新刊、『Nautilus』、昨年発表され話題を集めた『LET ME FALL AGAIN』、そして小さなサイズが可愛らしい『J.B. about men floating in the air』です。詳しい作品解説は各ショップページをご覧ください。
これらのタイトルは彼女のファンは勿論、これまで所謂作品を購入した事がないという方にもオススメです。手に取っていただければ、これらが「オリジナルのコピーとしての本」という観念を超越した作品であることは瞬時にご理解いただけると思います。その繊細さと煌めきから、まさに「宝物のような作品」という形容がぴったりの作品たちです。
Skinnerbooxの新刊と併せてどうぞご覧ください。
.
営業再開日の1月5日(土)より、店頭では弊店がディストリビューションを行う独立系出版社、Overlapseの作品集の特集を行います。ウェブでソールドアウトになっている作品集もご覧いただけるほか、THE DISAPPEARANCE OF JOSEPH PLUMMERの最後の一部も販売いたします。造本も非常に凝っており、本に興味のある方はどなたでもお楽しみいただけるかと思います。是非この機会にご来場ください。
Feature: Overlapse
会期:2019年1月5日(土) – 2019年2月3日(日)
会場:IACK, Kanazawa
*土日のみ営業。19日、20日は臨時休業。