(Signed) Muscle, beefsteak…beefsteak run amok by Mariken Kramer
オスロを拠点に活動するアーティスト、マリケン・クラメ(Mariken Kramer)による作品集。
本作は作者がオスロ国立博物館で行っている、子供や若者たちを対象とした彫刻に関する教育者としての役職における経験をもとに制作された。この一見変わった作品タイトルは、1925年に彫刻家のコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)が、ジャーナリストに対してミケランジェロの彫刻を説明した際に口にしたとされる言葉、「彫刻の衰退はミケランジェロから始まった…一体どうすればモーセの彫刻と同じ部屋で、ましてや隣で眠れるんだ?ミケランジェロの彫刻はただ筋肉とビーフステーキが…そう、ただビーフステーキの塊がたけり狂っているだけだ。」から借用されている。
美術史に対する過激な姿勢と、慣習的な制作プロセスに対する探究的かつ個人的なアプローチを通して、ブランクーシは芸術鑑賞の限界を広げることに貢献した。クラメは本書で彼のそのような姿勢を踏襲しており、彫刻の形や素材、内容について自由な発想と遊び心を持って制作を行った。また、ブルックリンを拠点に活動するライターのキーラ・シモン(Kyra Simone)が「Muscle」、「beefsteak」、「beefsteak run amok」それぞれをテーマに書き下ろしたフィクション小作品が挿入されている。
初版300部。作家サイン入り。
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Title: Muscle, beefsteak…beefsteak run amok
Artist: Mariken Kramer
Multipress, 2020
Softcover with elastic cord
320 x 230 x 8 mm
64 pages
Text in English
First edition of 300 copies, signed
ISBN: 9788292224489
¥4,700 + tax