Index G by Piergiorgio Casotti & Emanuele Brutti

イタリア人写真家、ピエルジョルジオ・カソティ（Piergiorgio Casotti）とエマニュエル・ブルティ（Emanuele Brutti）による作品集。

「Index G」とは、1936年にイタリアの統計学者、コッラド・ジニ（Corrado Gini）により考案された不平等の統計的尺度であり、住宅の隔離を測定する指標としても使用される、「ジニ係数（The Gini Index）」を指す。近年、アメリカ合衆国都市部における人種差別は減少しているように思われるが、現実にはその不平等さや差別は近隣間の差異から中心都市部、郊外、および周辺地域という、よりマクロなレベルへと移行したに過ぎない。例えばミズーリ州セントルイスでは、郵便番号による住み分けが顕著となっており、デリマール通り北部の95%が黒人居住者、平均寿命は67歳であるのに対し、南部では70%が白人居住者、平均寿命は82歳となっている。

日常的な光景の陰に潜む現実をそれとなく予見させるように、本書は間に解説やテキストを挟まずに無声劇のように構成されている。

650部限定。

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Title: Index G
Artist: Piergiorgio Casotti & Emanuele Brutti
Skinnerboox, 2018
Softcover, 240 x 340 mm
144 pages
Limited edition of 650 copies
ISBN 9788894895117
¥4,850 + tax